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首都圏直下地震を騒ぎ立てる報道のあやうさ2012年03月07日


 3.11が近づくにつれマスメディアは災害関連一色。特に目立つのが
首都圏で震度想定が7になったとか言って大騒ぎしている論調。

 正直

いらっときます。

 なぜか。とりあえず、言葉より先にまずこの図を見てもらえればよ
ろしい。ソースはこちら。文部科学省です。
http://www.jishin.go.jp/main/pamphlet/leaflet/leaflet.pdf

jisin.png



 これは2008年の予測。大震災の前、2010年版の地震リスク予想図です。

嫌味なほど

 今般の大震災の被害エリアの大半が低リスクで評価されているのが
一目瞭然だと思いませんか?

 リスク評価の方法もちゃんと紹介していますから、もと資料を読め
ばわかりますが、首都圏近くの断層が地震の原因になった場合という

想定

のせいで、首都圏がまっちゃいろになっている。ぢゃ、首都圏の断層
が他の断層よりも地震が起こりやすいのか?というとそんなことは一
言も書いてない。

 実は一般に、ロングテールリスクに関連する被害警告や被害予想は、
このように、科学的な検証よりも仮定の影響を強く受けてしまうもの
なのです。東日本大震災のエリアが低リスクと評価されているのは、
おそらく「次は東南海だ」という「想定」があったためです。

 言い換えれば、「想定」にバイアスがかかったため。

 良心を信じるなら、「直近に地震があったので歪みが解放された」
といった先入観に基づく「想定」があったと思われますし、勘ぐると、
「そろそろ東南海地震が起こってくれないと困る」等といった政治的
な「想定」があった可能性も完全否定はできません。


 一方で、だからといってこれを「間違ったマップ」というのは、そ
れもおかしい。人類はそこまで地震のメカニズムを正確に把握してい
るわけではないし、地震学者は全力をあげて地震発生の可能性を把握
するための研究をしている、その誠意は疑う余地はありません。

 つーか、大被害をもたらしてから、原発は地震にも津波にも大丈夫、
などと説明していたサイトをさっくり「なかったことにした」

某T電力

と比べると、このデータを削除しない精神は全くもって健全です。



 つまるところ、地震のリスクをわかりやすく伝えるために見える化
しようとした。しかし、わかりやすく見せる課程で「想定」の影響を
強く受けた図になってしまったということではないかと思うのです。
それが、結果として...



 だから、ここで言えることは、首都圏直下型地震のリスクが今回
の地震で変化したかどうか、正しいところは

わからないはず

だということ。

 わかってるのは、地震の発生回数が飛躍的に増えてることですが、
それが地震リスクを増大させているかどうかは仮説の域をでず、その
検証はこれからなのだと思うのですよ。

 実際、地盤データってそんなに簡単に収集できるもんではありま
せん(だから地震の予測って難しいのだ)。リスクが高まったとい
う情報はおそらく先入観で、一喜一憂する必要は全くない。



 一方で、

もともとリスクはあった

し、これからも地震が発生する可能性は確実にある。

 センセーショナルな風説に怯えるのではなく、しかし、冷静に危
険を想像する。冷静に、しかし、油断なきように。

 地震の国に生きる国民としては、そんな生き方をしたいもんです。

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テーマ : 日記
ジャンル : ビジネス

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さらに付け加えると。

何でもなんでもひっくるめて「地震」というのもね。
「断層」と「地震」だけを関連付けるのも危険です。

乱暴な言い方をすると「地震の予測」はまだ、占いみたいなものと思って。

首都圏を騒ぎ立てることのもう一つの弊害に、該当しない地方の「油断」も起こります。

「地震空白地帯」と呼ばれる地域でも、数百年に一度は非常に大きな地震が起こっています。 地震がいつあってもおかしく無い という心構えで毎日が過ごせれば良いのですがね。難しいです。

道路標識の「落石注意」と同じ程度で考えると良いのかも知れませんね。

と、たわごとでした。

さすが!

うーさま、的確な追補をいただきありがとうございます。
こういうのって、科学リテラシーの問題だと思うんですけど。
世間一般がどんどん週刊誌化しているのか、もともとそうだ
ったのか。後者っぽいですけどね。

リテラシーですね

 私も、いらっときます。自分が浜松出身なので、地震自体は日常でした。浜名湖はその中を大断層が走っているといっても過言ではないのです。川だって、湖(例・諏訪湖・琵琶湖)だって、山(富士山)だって、温泉だって、地球は気まぐれに動き、過去(未来)の激しさを体表に刻み続けています。そこに張り付いている、塵みたいな生き物の群れのひとつが、ヒトであるにすぎません。絶対安全域などどこにもないです。
 よどみにうかぶうたかたの、かつきえかつむすぶ・・・。
 騒いでいるのが無駄だと思います。その日その時、出来ることをしていくしか、ないじゃない。
 科学信仰と、エセ科学の放置が、リテラシーの低さを増悪している気がします。
 私の専門では、ES細胞の騒ぎが、中心にいた方々の真面目な努力とは別に、こういうイライラでした。あれは極論、癌細胞です。実用化、普及には、それこそ、原子力制御と同じ莫大な時間と費用、才能の投入が必要です、これから・・・。
 でも、確かに、見かけ上、科学の提供する情報量は莫大になり、リテラシーが追いつきにくいのかもしれません。小学校レベルで、文系さんたちにも、しっかりと、過去の科学にまつわるリテラシーの問題を学んでいただく必要がありますね・・・。
 例えばコペルニクス、ダーウィン、森鴎外、野口英世、・・・科学は事実失敗の歴史だし、受け取り手も失敗し、作り手も失敗する中で、どうにか育っているのです。
 今一番悲惨なのは、医療系では、遺伝子診断ですね。診断はできるのに、治療が全く追いついておらず、治療したとしても、次の世代への責任がとれません。診断するかどうかの時点で、素人が、難しい確率論と向き合ったことのなかった倫理観に悩まされます。
 地震予知と言わず、地震解析という表現が、科学の側にも防御線となるのではないでしょうか。お金がつきにくくなっちゃいそですが。

なんだかなぁ

20年ほど前に,あるグループが「首都圏において直下型大地震が発生」を想定した被害予想をまとめました。
『市民の恐怖心をあおるのか!』,『インフラや建築物建設の仕事を増やすのが目的か』と言われ,日の目を見ることができませんでした。

約10年後,阪神大震災が発生し,大都市での直下型地震は現実のものとなり,事前のハザード予想も重要だといわれだしましたが,上の報告書はお蔵入りのまま。『こんな時に,心理をあおってまで,仕事を増やすつもりなのか』と。

↑は,某大手ゼネコンOBから伺ったお話です。


今でこそ,洪水や地震のハザードマップは巷に溢れていますが,10年位前までは,「こんなものを配付すると,地価が下がる・住民が騒ぐ(仕事が増える)」と言って,多くのマップは印刷時の梱包のまま役所内のゴミ箱へ。
現在は,少しでも浸水があると,「ハザードマップの市民への周知が悪い」とか「危険域外でも被害があった,マップが悪い」とマスコミが大騒ぎ。

市民の感情を勝手に決めるける霞ヶ関や,ある方向に偏ったリテラリシーを延々と流すマスコミを責めるべきか,
自分のリテラリシーで読もうとしない(流されてしまう)大多数を憂うべきか,

なんだかなぁ・・・です。

優れた視点をありがとうございます

とっかりさま

 示唆に富むご指摘、ありがとうございます。ハザードマップは常に不動産
業界、不動産オーナーの無言の圧力を受けてますしね。確かに。
 マスコミは世間の一般認知のベクトル量を変化させた量で評価が定まる
世界、一般認知がゼロの場合はどんな大切な情報であってもまず動かないし、
一般の興味が高まっている状況では、不確かであろうがなんだろうが情報
を乱発する。
 一方で、自分自信を含めて、情報を発信する側には絶対に自分のポジショ
ンによるバイアスがあるし、ある程度受け取る側もその前提でなければなら
ない...

 やはり、そこへの対策は、影響を受ける側と対応を考える側の距離を縮め
る事になるのかと思います。市民レベルであればリテラシーを高めて情報を
受け取り判断する能力を高める。マスコミであれば市民や専門家との距離
を縮める。専門家は市民に理解しやすい情報提供だけでなく、市民の認知
力を高めるための取組にもっと力を注ぐ、といったところでしょうか。
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